インターナショナルスクール

 インターの子はよく喋る。人懐こい。

基本的に学校ではすべて英語なのだが、第1言語が英語以外の子も多く多言語が入り混じる。

彼らと話しながら、適切な言葉をchoiceするためさすがに言葉についてはよく考えるようになった。

 

 彼らは居住地の学校(つまり日本の学校)のことを驚くほどよく知っている。

習い事で友だちから情報を得るようだ。「あの学校の先生は怖い」「先生はすぐ怒る」etc

 

 未だ「怖い」というワードが耳に入ってくることに驚く。

私自身先生たちの怒鳴り声をもう何年も聞いていない。

 そんな時代はとっくに終わったと思っていた。

幸運だっただけかもしれないが、熟練の先生は黙って言うことを聞かせる。

黙食ならぬ黙教?黙指?? 変な言葉を作ると叱られそうだ。

 

 先生も親も叱らないわけではない。

良くない行いや危険な行動はすぐに改めさせなければならない。叱られたと感じてくれたら後はひかない。

教えとして残る。少なくとも「怖い」はない。

 

 怒る、とは?  1人でもできる? いわば1人称。叱るとは? 相手が必要、これは2人称。

たくさんの人を前に彼らに言うことを聞かせるのは? インターの先生のに訊いたら、make a speech と言った。

演説? 昨日のニュースのトランプ氏が思い浮かんだ。

でもどうやら目の前の人が多ければ多いほど、感情をコントロールしなければならないと考えているようだ。

 

 ふりかえれば我々も、LINEやチャットでの行き違い事案が多くなった。言葉が短すぎて伝わっていない。

「美しい日本語・正しい英語」そう言い続けている。自分にも戒めたい。しかし「怖い」は排除したい。