大河:鎌倉殿の13人

 サッカーより大河を選んでしまった身としては、一進一退の攻防が緊張感ありすぎて耐えられないので・・と言い訳をしている。

 

 

 もともとヨーロッパでサッカー人気が高いのはこの1点の攻防スリルによる。あまりたくさんの点を取り合うスポーツははっきり言って人気がない。せいぜいハンドボールがテレビ中継されるぐらいだろうか。あ、もちろんチーム間対戦スポーツである。テニスや卓球など個人競技は別だ。特に卓球は小さな公園にも鋼鉄製の卓球台がどんと設置してある。試合のテレビ中継もあった。日本で人気の野球やバレーボールはサッパリだ。

 

 スリルより筋書きのあるドラマを選んだという話。鎌倉時代は幕府の歴史書や朝廷の資料が残されていて比較的史実が解明されている。脚本がどう味付けされているかとか、俳優さんたちがどう演じるのかが自分の興味の的だ。演じていると不思議にその歴史上の人物の雰囲気を俳優さんが纏い始めるから驚かされる。

 

 同じ三谷作品では、『新撰組』の近藤勇香取慎吾さん、土方歳三:山本耕一さん。写真が残っている場合は発するオーラが瓜二つで怖くもなる。『真田丸』の堺雅人さんも凄かったなあ。北条義時はもちろん写真はない。源頼朝は今やかつて教科書で紹介された肖像画は別人だという。だから小栗旬さんや大泉洋さんの姿形が本人に見えてしまう。

 

 かつて鎌倉を描いた作品で『草燃ゆる』があった。幼い頃に見たのではっきり覚えていないけれど、源頼家郷ひろみさんが演じていたような???ストーリーはガチで、三谷作品のようにクスッと笑えるやりとりや仕草はなかった。偉大な父の後を継ぐ息子の悲劇に共感したように思う。

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 逆に笑いやクスッとなる部分があるからシリアスが映える。そういう見方をすればスポーツの点の取り合いや選手の駆け引きのスリルとまた似ているのかもしれない。俳優さん、脚本家さん、ドラマに関わる全ての人々の真剣勝負が見える。

 

 さてスペイン戦だ。今度は絶対に見て応援する。