黙食削除

 文部科学省が、給食時のコロナ対応文書から「黙食」を削除する。

 

 緊急事態のために出来た言葉だがいい印象はない。感染対策は万全に、その環境下であれば会話して差し支えないというものだと思うが、受け取りは人によって違う。言葉を消したからといってすぐに元に戻せる訳ではない。

 

 給食の食べ方はよく学級会で話し合わせた。下手をするとトラブルの温床だから気をつかう。生活班で食べる、学習班で食べる、好きな人と?もう一度言ってごらん??👹 ダメを言わずにダメを出す・・なかなか大変だった。

 

 給食の時は各グループで教師も一緒に食べて会話を楽しみながら人間関係を確かめたり、そういう意味では貴重な時間だった。

 いつだったかあまりにいつもうるさいので、「週に1回全員前向きで食べたい」と担任提案した。イヤだけど先生の言うことだからとお試しをしてくれるということで1度やってみた。前を向くだけでこんなに静かになるのか!と驚くほど静かだった。もちろん不採用だった( ;  ; )

 

 子どもたちは喋りたいのだ。自分のことも家でのことも。私が考える限り会話のない給食は子どもたちにも先生たちにも苦行だったことだろう。この黙食削除を数多くの学校がどう受け止めて実行するか。簡単ではないが少しずつ・・近隣校で足並みを揃えて・・。学校の中は言うまでもなく兄弟姉妹のクラスで違う対応が出たりしないように共通理解が不可欠だ。

 

 学校が実践し、保護者目線で修正する。2方向プラス子どもの視点による試行錯誤が続くだろう。いっそ新しい形を生み出してもらいたい。