子どもたちがいない学校

 主役がいない学校は寂しい。結局今週は子どもたちを登校させないことになった。少しずつリモートで再開していくそうだ。本校のリモートは学校の授業を中継する方式だ。今回は、先生も自宅から中継するのだろう。※ちなみに日本の学校で私がいた自治体では自宅から中継は許可されていなかった。校務用PCの持ち出しが禁止だったこと、私用PCも持ち込めなかったことが根拠である。

 

 前にも書いたが、たとえ自宅PCであれ1日6〜7時間画面を見続けることは難しい。①健康観察②授業③課題の確認④1日の振り返り という流れでPCから離れて課題をやる時間を長くするのが現実的だ。課題をやりとりできる機能(アプリ)があると便利だった。さて今日はどうなるか。この学校に来てすぐの頃は、入国制限がまだ厳しく、よく海外と中継していた。トイレなどで画面から子どもが消えてしまい、よく先生が呼びかけていた。

 

 今日の様子を眺めながらメタバーススクールの構想を修正しようと思う。やはり1日2〜3時間が目標としてはいいのかと思う。実質そこに来ているだけではなくて、授業動画を視聴したとか一斉授業を受けたとかICT教材に取り組んだとか、履歴が全て何時間何分と残るので、そこを積み上げていってほしい。対象は当該自治体のふ登校:選択登校で「行かない」を選んだ子どもたちだ。できるだけたくさんの子どもたちを受けとめたいと思っている。少しでもスクール(仮)に行くハードルが下がればありがたい。この積み上げた履歴をもとに、在籍校の校長先生に出席と学習している姿を認めてもらうつもりだ。特に中学生は高校進学がかかってくる。

 

 もちろん高校や大学に進むことが価値の全てではない。すでに学歴社会や終身雇用は崩壊しているといって良い。高学歴の人が甘い汁を吸える、ような事案は不幸にもたくさん紹介されているが、それ以上に学歴がなくても優れた成果を上げている人たちはたくさんいる。もっと光を当ててほしい。制度は1日にして改正されることはないが自分の想いは変えられる!学びの場は学校だけではない。・・・そう考えると「スクール」って名前はやめようかな?いい名前はないか。

 

 学校に行かなくても、準備を整えて待ってる人はいる。それは知っておいてほしい。主役がいない学校でそんなことを考えた。