海外から・・

今週のお題「試験の思い出」

 ちょうど子どもたちの受験期にヨーロッパ駐在が重なりました。上の子は高校受験。これは日本にいても必ず必要!あらかじめ心の準備もありました。下の子は周囲の環境と現地での塾の勧め、上の子の便乗?で中学校受験。その年は緊張の幕開けでした。景気づけにニューイヤーコンサートで第九を聴きに行きました。

作戦

 わが家の作戦です。まず私立中学受験の下の子と妻が一時帰国。空き家になっていたマンションを開錠・清掃して受験に臨む。続いて上の子が帰国。これは友だちも大勢同じ便で帰国できたのでまず安心。整った自宅で受験に備える。下の子は受験終了後、どうしても学校に戻りたいと単身日本からヨーロッパへ。帰ってきた我が子を見て成長を感じました。「かわいい子には旅をさせろ」

 

ハプニング

 もちろんハプニングはつきもので、上の子の受験後に妻が入院したりしました。幸い短期間の入院ですみましたが、その間家の事を一手に子どもがせざるを得なくなり、それはそれでいい勉強になりました。しかし入学手続きの期限内に書類が整うかが微妙になり高校の先生にはご迷惑をおかけしました。事情をご理解くださって感謝しかありません。また、国内の同僚には多方面にわたり助けていただきこれも感謝。感謝で終われた受験でした。

 

雑感

 一番がんばるのは受験する本人です。どんな試験であっても悔いなく力が十分発揮できるように願うばかりです。しかしひと山越えた時力を尽くした爽快感と感謝の念が残って良い受験と言えるのではないかと思います。それは合否に関係なく。もちろん合格するに越したことはないのですが。

 後にも先にもふりかえって、また自分のこと・家族のこともふりかえってこれほど人に感謝した受験はありません。

 

余談

 それにしても・・。海外から日本の公立高校を受験する難しさは痛感しました。出願期間が短く、ヨーロッパといえどもその短い期間をねらって出願書類を届けるのは難しいこと。基本的に公立高校は居住地で住民税を納めている人に門戸を開くので海外に住所を移している我々には基本受験資格がないということ。なるほど駐在員の子女が早めに帰国するわけだ。