学びの形

 現場では「ホームスクール」という考え方と学びの形態が課題になっていたことがある。課題といっても小さな話題だった。利用者がまだ少なかったのだ。

 今や民間人なので、どちらかと言えば軸足をホームスクールに移している気がしていて、議論になったら難しいなと思う。実際大きな団体がいくつかある。私企業が大資本でかかると大きな力となり、また法律の隙間を縫うような議論になり混乱するのは現場だ。

 

 それは保護者の就学義務と教育の機会均等の問題だ。例えばインターナショナルスクール。有名人の子女が通う首都圏のスーパーインターから無認可のインターまで多種多様の形態がある。「外国人学校」として各種学校の認可が出ていれば自治体からの補助もそれなりに手厚いが、そうでなければ規模に比べて保護者負担も大きいはずである。いずれにせよ学校教育法に定められた1条校ではないので、小中学校の卒業資格は得られない。公立学校に在籍しているけれども、実際はインターに通う二足の草鞋作戦でしのいでいる。インターの長期休みに時々登校、というように。さてそういう子どもに、保護者に、卒業認定するのか否か。校長先生の苦悩が浮かんでくる。中学校は高校受験があるのでますます切実だ。どうあってもとにかく在籍校とはいい関係で連携してください、そうお願いしている。

 

 何らかの事情で学校に行けない子どもたちは支援したい。しかし積極的にホームスクールを選ぶ家庭とその子どもたちは優先順位として後になる。なぜホームスクールを選ぶかは、なぜ在籍校を選ばないのかという突き詰めた問題になる。そこはしっかり議論して学校内で引き継ぎたい。

 

 ホームスクールも結局やっている教材は学校で使っているICT教材と同じだったりする。やはりやりっぱなしは飽きる。メンターなり担当のひと言は欲しい。親の希望も率直に聞くべきだろう。そこに月◯万円。意外に高いものだ。自分が小学生の親なら選択はしない。

 

 教育も金。言いたくないが今の学校にいるとそう思える経験は少なくない。そして海外の巨大資本:インターナショナルスクールが次々に日本の学校法人を買収して登場している。ある学校は全寮制年間900万だそうだ。

 そこはちなみに学校法人を持っているので1条校。小中の卒業には問題ない。

 長くなりましたが🙇‍♂️