コロナを五類に・・

 コロナとインフルエンザが多くなってきた。お医者様もそうだが、学校で欠席が増えてくると巷での感染状況が肌で感じられる。政治家はともかく、専門家の言には従うしかないが現場感覚としては、コロナとインフルを同格に扱うのはどうかと思う。かつて新型インフルエンザが入ってきた時、学校で初めて「パンデミック」という言葉を学び、社会がどういう対応をするのか、それに伴い学校がどう子どもたちを守っていくのかを議論して早々に対策を考えた。

 

 まず電話回線だ。学校の固定電話は当時2回線。公衆電話(・・があった)1台。欠席が増えた時、学年で振り分けて健康状態の聞き取りをすることにした。まだ携帯が学校配備されていなかった。それでも回線は塞がるだろうということで、あらかじめ保護者には問い合わせを遠慮していただくよう通知し10円玉を大量に用意した。何とアナログな世界だったろう。でも対応は早かったと思う。その後1週間の休校措置が取られ、我々は準備万端自習課題も準備済みだったけれど夜8時ごろに職員全員集合の連絡があった。何のことはない。「休校します」と伝達するだけの集合だ。全く上位下達の儀礼というか・・・。うちの学校はとっくに約束もルールもできていて保護者周知もしている、なぜわざわざ集まるのですか!と管理職に詰め寄ったのを覚えている。若かったなあ。

 

 今はネットで瞬く間に連絡もできる。欠席連絡もメールで受けている学校もある。(これはどうかと思うが)児童生徒数が多かったり、ふ登校件数が多いとやむを得ないのかもしれない。再開された学校行事やテスト前のコロナは本当にかわいそうだが、インフルエンザも厄介だ。今の取り決めではまるまる1週間は投稿できない。先生方ももちろんだ。目に見えないものに対する危機管理は本当に気をつかうし学校のエネルギーも消耗する。家庭もそうだろう。

 

 もっと早く収束するかと思っていた新型コロナ。5月8日で普通の病気になるわけではない。経済を回すことはもちろん大切だが、私はやはり出かけることや外食することは極力控えたい。そういう人が増えることを祈る。マスクひとつ学校で「外す」「どちらでも良い」などと決めることは難しい。相対する考え方がぶつかって国民が分断されないことを願う。