相談

 今日も相談があった。最近多い。受験が始まっているからか?なんとなく気忙しいのが2月である。何かが始まることが決まっていてまだ動けなかったり、気持ちだけははやる。親はまして焦るかもしれない。自分の時はどうだったろうか?少なくとも中学→高校→大学というロードマップは、子どもたちの希望に関係なく描いていたように思うし、それなりの備えもしていた気がする。

 

 さて相談の中身の詳細はともかく、親としての心配はよーくわかる。ここは法律的にはフリースクールなので、言ってしまえば学習塾と同じだ。基本言語が英語なので英語は間違いなく身につく。日本のカリキュラムも加味されているので日本のことも学べる。しかし、日本の学校とはやはり学ぶ量が違う。このままこの学校で学んで大丈夫なのか?校風は気に入っているが将来の進学を考えたらどうなんだろうか?? 幼稚園の保護者もそんな心配をしているというから驚いた。どこかで加熱しているのは情報の出し方がまずいかな??と反省もさせられた。

 

 いつも自分が教師として思うけれど、すでに日本の終身雇用は崩壊していて若者たちは、若者になった教え子たちは3番目のキャリアぐらいまで考えて人生を生きている。そこで通用するものは学歴ではない。技術や資格である。この歳になって再就職を探していたらたくさんの情報が来て、やはり多かったのはエンジニア、IT系である。いい学校に入って、良い友だちを作って(それは正解)大きな企業に入って・・という方程式はすでにない。これは自分の経験からしてもそうだ。自分の子どもたちとはよく対話をしてきたつもりだが、大切なのは大学で何を学びそこから何がしたいかだ。

 

 遠慮がちではあったが、その話も今回の相談ではさせていただいた。それでもスイッチが入りにくい子どものために、幾つかの大学をサンプルとして調べましょうか、ということにした。目指す学校が意識できると、今後オープンキャンパスなどにも参加しやすい。自分が受験生の頃もオープンキャンパスってあったのだろうか???ととても羨ましい。新型コロナのこともあってかメタバースでのオープンキャンパスもやっているらしい。

 

 目標ができると人は進める。夢が持てると人は努力できる。見つける機会を増やしてやりたい。きっかけを見つけてやりたい。その子はどうも親に言えていない夢があるようだ。おせっかいせずに見守ろう。