幻のカレー

お題「人生で一番ハマったもの」

 カレーです。探し続けている味があります。

 私が好きなのはヨーロピアンなトロリとしたカレーです。具材はルーの味に合っていれば何でもOK。美味しいカレーはたくさんありますが、私が探し求めているのはもう食べられないカレーです。

 

 シュリンプカレー

 京都の堀川丸太町に「ニュー京都」という老舗のホテルがありました。太秦が近いので有名な俳優さんが常宿にされていたと聞きました。その1階ラウンジで提供されていた「シュリンプカレー」

 

 当時高3の私は、隣の予備校で夏期講習を受けていました。もちろんホテルレストランの食事など貧しい学生には夢でしかありません。しかし、ショールームの見本を毎日見ているとどうしても食べたくて、予備校へのバス台をケチって歩き厳しい夏期講習を最後までやり切ったら食べよう!と心に決めました。

 そして4週間。なんとかやり切って夢に辿りつきました。

美味しい!なめらかなルーの舌触り、シュリンプの風味、これが一流なんだ!!と衝撃の味でした。

 

 後年、ずいぶん同じようなものが作れないか試みました。しかしシュリンプは大きめのものを買っても、小さくしても煮すぎると固くなり「素人が扱える食材ではない」と思い知りました。

 すでにホテルはなく、社会人になった今もあの味には出会えていません。もちろん作ることもできません。

 

 幻の味

 

 幻の味、幻だからこそ追い求めるものなのかもしれません。家族からは「そんなに忘れられないなら探○ナイト○クープに応募してあげようか?」とまで言われますが、悲しいかなドラマ性がない。

シュリンプカレー、シュリンプ以外は入っていません。あの素晴らしくシンプルで心に刺さるカレーをもう一度食べたいです。

※これは、というカレーをご存知の方は教えてください。

 

 幻ではなくおススメのカレーは、関○テレビの前にある○花食堂さんのカレー。そして千里中央の○ャンボカレーさんのカレーです。○ャンボカレーさんは、学生時代に出会って今でも時々行っています。懐かしく、何度これに励まされたか・・

 これからもどうぞ長く楽しませてください!