趣味の話

 車に乗るのが好きだ。ぼうっと走っているとアイデアが湧く。気持ちが散漫になるわけではなく運転に集中するからだろう。書いていてもアイデアがまとまることに気づくことがあって、集中できる時間を持つのは大切だ。

 

 社会人になって2年目に好きな車が登場して1年間お金を貯めて買った。節約倹約の下宿生活だったけれど喜びは大きかった。今何代目のマイカーになるか数えていないけれど、独りの時はクーペファミリーができたらミニバン、そして流行りのSUVと車種はかなり乗った。

 

 急なドイツ赴任で1年半くらいしか乗らなかったけれどミニバンは広くて豊かになった気がしたし、思えばSUVの走りだった車は雪深い街で活躍した。これだけ車種があって、しかも1つ1つに名前がついている国は他にないだろう。それは同じモーター王国ドイツに行ってよくわかった。メルセデスメルセデスBMWBMW。あとは番号での識別だ。メーカーの数は多くはないけれど、1つの車種に多くの仕様があった。パワーウインドウが全席だけのモデルがあって面白かった。実際そのグレードにお世話になったが、リミッターもなく200km/hを体験できた。

 

 そろそろ今乗っている車も分不相応に思えてきたので、妻のものと併せて同時に1台にしようかと迷っている。しかし高い❗️💰  これではたとえ公務員共働きでもおいそれと買えない。若者の車離れというけれど当然だ。もう少し安くできないか。もしくは新社会人補助金とか? 以前同じ職場でキャンピングカーを買うのが夢だと日頃語っていた若手が、いよいよ「買います」と宣言してどう見てもファミリーカー軽自動車に乗ってきた。あれこれ仲間に言われていたけれど値段を聞くと自分が初めて買った普通乗用車と同じくらいだった。「もうちょっと攻めたら?」という言葉は引っ込めた。夢と共に車も大きくなるように頑張ってほしい。

 

 そう言っているうちにあるディーラーから声がかかり電動車を見に行った。興味はあったが、同じく車好きの息子から「EVは決して100%エコではない」とさんざ諭されていたのでサイズ感だけ確かめようと思っていた。ところが実車はあったものの受注停止だという。HPを確かめるとどうやらそれらしい一文が確かにある。確認せずに行ったのもよくないが、もっと大きな声で「今は買えません」と言ってほしい。そういう不誠実な態度は好きではない。世界情勢や半導体事情で納期が約束できないメーカー事情もよくわかる。「また受注が再開されたら・・」と辞去したがもう買わないだろう。

 

 スマホもpcも一般的ではなかった時代。(Web0?)車に乗って自由に行きたいところに行くというのは夢であった。車に夢を見出せれば人はまた戻ってくるに違いない。