夜のドラマ

 深夜枠のドラマが面白い。何よりテーマが挑戦的だ。だからこその深夜放映なのかもしれないが。公共放送も民放も、優れた脚本に人気の俳優さんを揃え力が入っているのがよくわかる。局本体が深夜ではなく、多くの人たちが視聴する時間枠に投げてきたらいいのに、と思う。反響はあると思う。賛否が分かれるのは常であり、51対49が良い。

 

 ドラマだけではなく、ヒットする曲の歌詞に発達障害を苦しんだり、嘆いたり、力づけたりする内容を感じることがある。私は師匠の指示で意図して「発達特性」という言葉を使うようにしている。「しょうがい」は昔から抵抗があって使っていない。かつては平仮名表記がせめてもの抵抗だった。DSM-5に則って言葉が広まるのはいいことだと思うが、同時に正しい理解も広めなければと戒めている。何でもかんでも発達特性というのは違う。

 

 ヒットソングの歌詞でもわかるように、多くの人が大人になって社会生活を自分で営むようになって困難に気づくものだ。社会人になっていれば気づいた時はひとりだ。自分で苦しみ、もがくことが多くなる。だから、子どもと言われる時代に周囲がそれに気づき、丁寧に対応するとか、理解者がいてくれればそれだけで救われることもある。少なくとも学校生活は安心して送れて卒業しても何かあれば相談に乗れる。

 

 担任の先生は、面倒かけても所詮1年間ですから・・。何度かそう言われた。公立学校は基本学年やクラスが変わるし、異動もある。でも自分は担任を離れてもずっと繋がれる人でありたいと思ってきた。これからもそうありたい。