ICT教育

ICT、IT、IoT・・

 教育の世界でもアルファベットがよく使われるようになった。いずれもコンピューターに関係があるぞとざっくり耳にしているのが現実だろう。

 

 ICTは、Information and Communication Technology の略称。ITは、Information Technology の略称。ICTより以前から使われてきた言葉で、ICTやIoTの方が時代としては新しく使われるようになった言葉である。

 

 ICTもITも、ざっくり同じ意味だと考える人は意外に多いのではないかと関係者と話していて思える。特に学校現場は、これだけ研修してもあまり変わらない。間にCommunicationが入るだけで実はだいぶ違う。学校は扱う書類が個人情報を含むものが多いこともあってあまり共有しないし使っているPCも有線のLANで繋がれているので無理もないのだが、一般社会ではスマホや情報端末で書類を共有して作成したり、文書をやり取りすることはもう日常で、それこそがICTだ。デジタルで人をつなぐ技術だと思っている。

 

 大きく違うのは、ITが内閣府の定義する Society 4.0  情報社会 で主流だった言葉なのに対し、その課題を「つながる:Communication」技術で解決を図るのがICT  Society 5.0である。

 

 子どもたちのプログラミング能力や端末操作力、端末を利用するにあたっての注意事項をがんばって指導してきたつもりだが、時間切れの感がある。教えてもキリがない。能力も限界も果てしないだけに、教えることもまた無限だ。大事なことから優先順位をつけて教える他はないが、学校だけで会得できるものでもない。

 

 今創ろうとしているメタバーススクール(仮)も人と人とをつなぐものでなければならないと思っている。それでこそやり残した Society 5.0 への第一歩:挑戦になるのだと自分を鼓舞している。