保育所の虐待

 いつかはこんな問題が起こるような気がしていた。

 

 市長さんや担当部局の職員、園長の答弁を聞いていると構造的な問題を飛び越えて県の風土全体に病巣があると思わざるを得ない。その県や市がいくら調査しても何も出ないだろう。

 

 誤解がないように言えば、真面目に働いている人が大多数である。コロナ対応も定員問題も、がんばって乗り切っている事業所・自治体がほとんどである。

 

 コロナは、保育や教育を変えるチャンスなのだ。検温など機械的に処理できるものは検温デバイスを入れれば良い。国はかなりのコロナ予算を投入している。あれはダメこれはOKと言ってくるのは市だ。公金には色や名前がついている。

 

 しかし突破する知恵もある。水道の蛇口に自動化アダプタがつかないなら水栓ごと入れ替えて施設改修とすれば名前つきのお金が使える。人は雇えないけれど可能な限りの業務を減らす、それが保育サービスの向上につながる。・・そう発想してほしいしそんな保育所に子どもは預けたい。

 

 公立保育所に我々は心から安心して預けることができた。幸せだった。その分時間は限られたが自分の仕事に集中できたし、お迎え時刻までにどうやったら仕事を終えられるか、創意と工夫が生まれた。職場の仲間もまた支えてくれた。

 

 ふりかえって「感謝」が残るのは、自分も成長した証になるだろうか。

 

 日本全国で保育所や学校が疑念の目で見られることになった。当該保育所自治体の罪は重い。まちがえても「あれだけのことで逮捕?・・・昔は」なんて話をしてはならない。