黙食削除②:アクリルパーティション

 黙食になって同時に導入されたのがアクリルのパーティション。現在の教室規格で30人を越えたら、パーティションは透明とはいえかなり窮屈だろう。現実に40人以上学級は数多く存在するので大変だ。学習への差しさわりもかなりあったことだろう。黙食という言葉とともにパーティションも消えるか?

 

 となると、かなりの数のパーティションが学校に余る。中には「1人1台(枚)的なものは買ってはならぬ」という自治体もあったようだが、多くはいわゆるコロナ予算での購入だ。単価はそう高くないので消耗品。処分はしやすい。でも、もしかして・・次の波でまた使わなくてはならないかも??と思うと簡単には捨てられない。それが現場というものだ。

 

 でも多分自分なら捨てる。使わない。コロナと決別する決意の表明として。

 

 PTAの予算で買ったとなれば持ち帰りもありだが、家に持って帰っても使い道がないだろう。ありがた迷惑と言われるに違いない。

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 私の身近にも、うず高く積まれたパーティションがある。毎日じっと眺めて、どうすればこれを有効活用しながら捨てられるか思案している。こういう状態が全国となると相当の量だ。自分の学校だけならば、アンブレラスカイならぬパーティションスカイをやってみようか、とか図工展で何かできないかと考える。ステンドグラス風にしたらカッコいいな、1人1文字で窓に貼って道ゆく人にメッセージが送れないか、そうだ市立病院から唯一見える学校だからそちらに向かってメッセージを・・アイデアは広がる。

 

 パーティション1つとっても、買い方や使い方はバラバラだ。それでも今日まで乗り切ってきたのは、現場の先生方の努力、保護者の協力、子どもたちのがんばり以外の何者でもない。

 黙食、たった2文字の言葉だが、使うのも簡単、やめるのも簡単と思われてはたまらない。

 

 文部科学省をはじめ「通達」は、そこまでの現場の状況を慮って出してくれているのだろうか。パーティションリサイクルなんて併せてやってくれると粋だ。