ふ登校の話①

 4月からは自分の居場所を変えて「ふ登校」対策に取組むことにした。去年の秋から話し合いを重ねてきた結果だ。声をかけて下さったのは元同僚、戦友だ。声をかけたのは私も同様で不思議にタイミングが重なった。戦友でなければ声をかけていない。もちろん今の職が気に入らないのではないし、むしろここも私なりのふ登校対策がきっかけで巡り逢った職場である。たった1年とは残念だが、これから立ち向かう課題と方法によりやりがいを感じ始めた。退職だ。引き続き居場所があることに喜びを感じねばならない。

 

 ただ荊の道でもある。やる事ははっきりしているが確立された手段などないし、予算も十分取れていない。戦友は努力してくれたが実績のないものに税金を使う自治体はない。がんばって目標を設定して、まずは数字を上げていきたい。挑戦だ。

 

 ふ登校は、文部科学省の基準で24万人強と発表されている。でも基準周辺の子どもたちはどうか。日本財団の発表値で別の数字がある。行ったり行けなかったりしている子どもたちだ。原因は?と我々は焦る。でも圧倒的多数回答は「わからない」だ。わからないのがわかる。

 

 文部科学省は統計値のみ。特別支援教育が国立教育研究所の研究を発表したような細かな状況分析や対処法は出ていない。そもそも研究事例が少ないように思う。論文を調べてみてもピンとくるものがない。

 

 どういう原因があってどういう対策が有効なのか。現場に投げられている現状をどうにか打破したい。

 

 学校に行かない選択をした子どもたちを受け入れる考え方をしなければ。学びの場は学校だけなのか?そんな疑問からスタートしようとしている。