今週は大雪のようだ。小さい頃から膝ぐらいまでの積雪はあたりまえの地域で育ってきたものとしては、各局のニュースで取り上げられてこと細かに対処法を伝えられるとなんとご丁寧に、と思う。でもきっと子どもの自分には見えなかったところで父や母が雪対策をやってくれていたのだろう。子どもにとって雪は遊びのバリエーションが増える嬉しいものだった。

 

 後年地震の後、家族で暮らしてみて、大人目線で雪はなんと厄介なものだと思い知る。朝からきゃっきゃと雪かきをしていた昔が懐かしい。朝のうちに家の前の雪を空けておかないとご近所からどう思われるか??そう考えると妻も小さい子を背負ってやらざるを得なかったらしい。かたや意外に安いガレージを借りていた私は、毎朝車を出すために何メートルも雪かきをしなくてはならず、広いのに安いというわけがよくわかった。落雪・用水路・屋根の雪下ろし・・冬の作業は降らない地域の何割増となるだろう。

 

 雪作業が嫌だったわけではないが、実家暮らしは短かった。昔は精緻な予報が出るわけでもないので降ったら嬉しいくらいの雪だったけれど、今予報が正確なだけに怖くもある。見えすぎて怖い?とは言い過ぎ・考えすぎかもしれないし、知っておくに越した事はないが私にとっては昔の方が怖くはなかった。

 

 その雪を都会の子に楽しんでもらう、というニュースが時々流れるのでコロナの中、自分の学校に呼ぼうと実績のある運搬業者さんにお願いしてみた事がある。お値段を聞いてビックリ!もちろん実現させることは叶わなかったが、あのご褒美は実は金💰がかかる。

 秋田のかまくらをはじめ雪を楽しむ文化を作り上げた昔人の知恵は偉大だ。