消える学校:Beyond school

 この1年間、再編や統合で消えた学校はいくつあるのだろう?かなりの数の学校が消えていることだろう。効率という言葉のもとに、小規模な学校から消えていっているとすれば矛盾も感じる。今の時代一人一人に寄り添えるのは小規模校だ。二十四の瞳はもうはるか昔の物語か。

 

 再編は毒のある言葉ではないが、その背後には廃校という事実がある。1+1=1だ。理屈に合わない。思い出のつまった学校が消えていくのは卒業生にも地域にも辛い。最近ふ登校の特例校が開校したというニュースを見た。個人に合わせてカリキュラムが立てられるというから手厚い。でも・・・ふと思う。なぜ特例校制度を利用しなければならないのか。通常校の教師定員を増やせば良い話だ。再編後の廃校利用やロケーションなど地域によって様々に事情があることだろう。私が住む地域にも最近こういう特例校の議論があると某議員さんに聞いた。言うは易しだ。そんな手厚い学校なら、今学校に行けている子どもも通いたいと思うだろう。通わせたい保護者もいるだろう。

 

 消える学校に感傷を寄せているのではないが、使わなくなったから別な使い方をと拙速に考えるのはやめたほうがいい。「学校に行かない」選択をした児童・生徒を学校に戻すのは無理がある。実は戻りたい、という心の底の想いを拾い上げられたのなら別だ。こんな学校があるからおいで、が過度な登校刺激にならないように願う。なぜ学校に行かないか?は本人にも分からないのだろう。まして言語化できない。

 

 Beyond school   これから創りたい学校(教室)の目標だ。学校なんか行かなくても良い。学ぶ場は一つではない。学びたくなったら来れば良いし学校にかなくったって立派に生きていける。へこたれずにがんばれる学生を採用するスタートアップ企業はたくさんある。いや自分で起業したら良い。・・かけてやりたい声はたくさんある。しばらくは我慢して目標に想いを込める。

 

 そういう生き方を知らない大人が発する言葉は届かないだろう。現役世代の苦労には到底届かないが、就職活動をして今の職を得たのはいい経験だった。