暗号通貨 仮想通貨 

 有名なビットコインを少しだけ持っている。少し、といっても0.0・・ぐらいのものだ。そういう買い方ができるのが仮想通貨の良さでもある。だいたい海外送金をもう頻繁にしない自分がビットコインを持っているとすれば投資利殖以外の何ものでもない。7種類ぐらい買っただろうか。一時は目を疑う日本円資産となっていた。その時に両替をしておけばよかった。

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 さまざまな事件が起こってから、暗号通貨と言われるようになってどことなくヤミ通貨のようなイメージがあるけれど、だんだん通貨は目に見えたり触ったりできなくなってくるだろう。

 

 実はその方が安全だと思う。ブロックチェーンとは、なんと素晴らしい理論なのだろうと個人的には感嘆している。

 

 私たちは日常すでにあまり通貨を見なくなってきている。学校もそうだ。学校は特に公金を扱う所なので事故があったら大変だ。予算執行はほとんど公会計にしてもらって安心になったが、数字だけの世界になっている。しかもおりた予算には全て名前がついているので勝手に使うことはできない。ますます安心だ。しかし自由度が低い。保護者から徴収する教材費なども全て銀行経由。だが、最後の最後の部分 つまり業者さんにお支払いする場面で銀行から現金を下ろす必要がある。支払日前後に教頭先生が最も緊張する1日だ。

 サプライチェーンが最後の所で途切れている。各業者さんにお願いはするのだが、多くの業者さんが関わるのでなかなか揃うことはない。ここを1本化することも、また独占・・とやらで禁止されている。業者さんも大変だ。

 

 いっそ学校用の暗号通貨を創ってほしいとお願いしたことがある。そうすると「地域通貨」ってありますよ、と教えてもらった。実際に地域振興に役立てて成功している自治体もある。話は外れてしまうが、「これはいけるな!」と思った。

 

 以前学校に自動販売機を、と企てて失敗したがせっかく1人1端末を持っているので、学校で「デジタル地域通貨」を創ってはとデザインまで終えた。構想では地域のボランティアをしたら○スクール:(暗号通貨の1単位をスクールとして)あいさつや掃除、家の手伝い、子どもたちの自己申告や地域の人からの連絡で通貨を付与し、画面上で増えていけば、さぞかし良いあいさつをするようになるだろうなとほくそ笑んでいた。地域の方にはいちいち電話してもらうよりは、何かで「いいね」ぐらいできれば学校とのコミュニケーションも活発になる、コロナ時代に一石二鳥の取り組みじゃないか、と周囲の人も賛成してくれていた。

 

 それでも結局時間切れになってしまった。やはり夢を実現するのは時間もかかる。エネルギーも必要だ。そして持続することはもっと大変だ。自分がいなくなった時を考えて二の足を踏むのもわかる気がする。

 ファーストペンギンは勇気、セカンドペンギンは忍耐、サードペンギンはアップデート。礎を築くためには3代かかりそうだ。