そっと」しておいたら・・

 みなさん こんにちは。

 ウクライナ戦争から1年。報道番組が特集を組んでいます。現地に行って生々しいレポートをご自分の言葉で伝えてくれるキャスターさんとクルーのみなさんには頭が下がります。テレビでははっきり政治家は「侵略」、現地の人たちは「戦争」と言っています。重い言葉です。テレビ局各局は「侵攻」と言い方を変えません。こうしている間に広がる被害、失われる命、「侵攻」で済むのでしょうか。

 

 もうひとつ。ウクライナから避難をしてきている人々は2300余名。あるご家庭を追っていました。戦闘開始後、すぐに友人を頼って避難されて10ヶ月。お子さんが日本の小学校に通ってる姿を克明に伝えていました。

 

 子どもさんもしっかり馴染み、日本語も少し覚え、友だちもでき相当な努力と我慢だったと思います。避難と受け入れの成功例なのでしょうが、言ってもまだ1年。そっとしておいてあげるべきと思います。取材の意図がわからない。学校の様子を公開した学校も学校。先生のご努力やクラスメイトの親切に、出来上がった学級を感じましたが、果たして今公開すべきなのか。

 

 ウクライナの子どもは「あまり好きになると離れたくなくなる」と答えていました。こういうセリフを子どもに言わせるとは・・。

 

 実は阪神淡路大震災の時に、日本各地の親戚や知り合いに引き取られていった子どもたちは多くいました。大事にされて帰ってきてよかったなあと思ったのですが、子どもたちは「自分が生きていく場所はどこか」とよく考えたと言います。学校が再開してすぐに帰ってくる子が多かったのは、その表れかもしれません。むしろ私たち受け入れ側が、無期限の支援を前提に早く元の場所に返してあげる努力をしなければと強く考えさせられました。