紅白:そろそろ名前を・・

 NHK紅白歌合戦をはじめて最後まで見た。近年NHKは、多様性をテーマに番組内容が組まれていて興味深く拝見している。幼少時代に見たような、赤勝て、白勝てではなく、全員同じ場所から登場したり、何度も衣装を変えて登場したり考えられた演出だなあと思った。きっと企画段階から多くの女性が関わっているのだろう。こうなるまでに何年を要したか想像もつかないが、時折昔の映像が紹介されると、かつてはこんなに「女」「男」が強調されてたのかと驚いてしまう。

 

 おそらく視聴者の全ての年代に通じる曲をchoiceされたのだろう。楽しく聴けた。正直、今の高度なダンスと歌のグループは初めて聴く曲ばかりだったけれど洗練されたダンスといい、歌といいすばらしいという言葉に尽きる。まっすぐ心に届く歌詞が良い。

 

 この曲は自分たちの年代の曲だよな、といいながらも違う世代の曲に耳を傾けることは心の可動域を広げるというかそういう実感を持てた。だから聞いていて気持ちが良い。歌手、タレント、というよりアーチストだ。そしてコメントが良い。決して誰も傷つけない・・台本に書いてあるのかもしれないが。だから今年はあっという間に時間が過ぎて、もっと聴きたいという気持ちを持ってフィナーレを迎えた。もう勝ち負けなんていのではないか。紅白歌合戦も歴史ある名前だが名前を変えても良いのではないか。

 

 SNSでは、終了直後から大きな反響だったらしいけれども橋本環奈さんの堂々とした司会ぶりがまた際立っていた。はじめの第一声からすごいな、と彼女のイメージが変わった。司会者も歌って踊る時代。お若いのに、とか女優さんなのに、とか 初めてなのに、とか、そういう言葉が全て通じない。若いから緊張するだろうな? 女優さんなのにMC抜擢大丈夫なの? 初めてだから失敗もあるんじゃない? すべて「思いこみ」すべて「偏見」 それを仕事で吹き飛ばしてくれたことに拍手!と感謝!! ありがとう。